Present Position: Professor, Graduate School of International Development, Nagoya University
Lectures: “Law and Development”, “Law and Society in Asia”
Previous Position: Lecturer, Nagoya University of Foreign Studies
Research subjects: Indonesian law, Law and Development, Law and Peace-building, Law and Disaster
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Research
My current research interests are (1) Constructing the Theory of Post-Authoritarian Constitutionalism (JSPS Research Grant), (2) Improvement of legislation in Indonesia (JICA project), (3) Influence of Foreign Law in the formation of Indonesia Law (Legal Transplantation), (4) Democratization and Law (JSPS Research Grant, Young scholar program B), (5) Role of Law in Disaster Reconstruction (Peacebuilding and Law), (3)Law and corruption.
Legal Transplantation (the formation of Indonesia law)
Basic scheme of Legal technical assistance (international cooperation in the legal field) is to transplant one legal rule or rules of modeled state to other state. In this research, I try to apply “legal transplant” theory to Asian legal study, and then, I would like to clarify the characteristics and mechanism of legal development in Asian countries.
Especially, I focus on Indonesia. I am researching about influence of Dutch and other European legal theories to formulation and development of Indonesian legal system.
Related works (Japanese):
○島田弦「インドネシアにおける植民地支配と『近代経験』-インドネシア国家原理とアダット法研究」、『社会体制と法』第6号、2005年6 月、50-67頁。(“Colonial rule and the ‘Experience of Modernity’ in Indonesia: Indonesian State Principle and Adat Law Study”, 2005).
○島田弦「インドネシア・アダット法研究における19世紀オランダ法学の影響-ファン・フォレンホーフェンのアダット法 研究に関する考察」国際開発研究フォーラム38号、2009年3月、55-69頁。 (“The Influence of Dutch Legal Study in 19th Century on Indonesian Adat Law Study: On Cornelis van Vollenhoven’s Adat Law Study”)
○島田弦「インドネシア」鮎京正訓編『アジア法ガイドブック』名古屋大学出版会、2009年10月、130-155頁。 (“Indonesia” in Asian Law Handbook, 2009)
○島田弦・桑原尚子「イスラーム法」鮎京正訓編『アジア法ガイドブック』名古屋大学出版会、2009年10月、390-398頁。(“Islamic Law” in Asian Law Handbook, 2009)
○島田弦「開発における法の役割」大坪滋・木村宏恒・伊東早苗共編『国際開発学入門』勁草書房、2009年12月、205-219頁。(“Role of Law in Development” in Introduction to International Development, 2009)
Law in the Disaster Reconstruction (Law and Peace-building)
平和構築と法整備支援-アチェ津波被害復興過程における法の役割
2004年12月26日にインド洋北東の断層を 震源におきた北スマトラ地震が引き起こした巨大津波は、沿岸地域に多大な被害をもたらしました。とりわけ、インドネシア・スマトラ島北端のアチェ州では人 口密集地である州都バンダアチェとその周辺部を津波が襲い、17万人以上の死亡者を出す激甚災害となりました。
被災地域では、右写真のように建物のほとんどが消失し、土地境界線も不明確になりました。また、もっとも被害を受けた沿岸の村落では、死亡率が90パー セント以上におよび一家全滅のケースもまれではなく、土地所有権の紛争は復興過程で大きな問題となりました。
それに加えて、数多くの津波孤児が発生し、彼等の権利を守るための効果的な後見制度や、相続制度をめぐる紛争解決も課題です。
アチェは歴史的・社会的な背景から慣習法の力が強く、上述のような問題に取り組む裁判所や国内外の法律NGOは、男女平等や土地の個人所有、村落の近代 化など現代的な法の要請と、現地社会が受け入れやすい法原理とを組み合わせる形での紛争解決制度に取り組んでいます。
この研究は、名古屋大学環境学研究科、国際開発研究科、工学研究科などが参加する文理融合型研 究プロ ジェクトの一環として行っています。
Related works:
○島田弦「アチェ津波被害 復興における国家法・宗教法・慣習法の役割」、名古屋大学環境学研究科編『2004年北部スマトラ地震調査報告II』、2006年、132-136頁。
Peace-building in East Timor
東ティモールにおける武力紛争後の「法 の支配」回復に関する調査を行ってきました(2008年7月)。農村部での慣習法制度の調査、国際機関からの聞き取り調査、NGOへの聞き取り調査を行い ました。
また、東ティモール司法省職員に対する立法能力向上支援研修の可能性について調査を行ってきました(2008年9月)。東ティモール公務員の立 法能力・キャリアは極めて限られており、現在はポルトガルなどから派遣されたリーガル・アドバイザに強く依存しています。外国人のリーガル・アドバイザの 作成する草案の内容を検討したり、コメントできたりするような能力の向上及び部局内マニュアルの作成支援などが研修の目的となりそうです(第1回は 2009年3月1日~3月14日実施予定)。
Law and Corruption
Related works
○島田弦「改革期のインドネシアにおける汚職対策と法の支配」、孝忠延夫・鈴木賢編著『北東アジアにおける法治の現状と課題』成文堂、 2008、357-371頁。
Other works
○島田弦「インドネシアの環境紛争処理制度」公害等 調整委員会編『環境裁判・法執行に関するアジア・太平洋地域会議について』、2008年11月、193-203頁。(Link to Nagoya University Repogitory)
○島 田弦「イン ドネシアの憲法事情」国立国会図書館調査及び立法考査局編『諸外国の憲法事情』2003年12月、63-84頁。(Link to Diet Library Website)
○島田弦「イン ドネシア共和国1945年憲法(仮訳)(第1次ないし第4次改正を含む)」法務省法務総合研究所編『ICD NEWS第10号(2003年7月号)』。(Link to the Ministry of Justice)