本川達雄、2017、ウニはすごい バッタもすごい

『ゾウの時間、ネズミの時間』をご存知の方は、同じ著者の最新刊と言えば、本書の中身はイメージできるでしょうか。本書は最初の250頁くらいがサンゴ、昆虫、貝、ナマコ、ホヤの体の構造について触れられており、最後に少し四肢動物が出てきます。かなり専門的な内容なのに飽きさせないのは、説明がとてもうまいからか、著者が作詞作曲(!)した歌が各章の末尾に触れられているからか。本書を読んだ後、カンボジアでアリを食べた時に、「果たして人間の胃液は昆虫のキチン質を消化できるのだろうか」という疑問をもちました。記憶が正しければ、唐辛子を一緒に食べれば昆虫の体組織は消化できるはずです。

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波多野祐造、1994、物語 アイルランドの歴史

2002年8月に4週間、語学研修でダブリンに滞在してから、しばらくご無沙汰していたアイルランドについての新書。「欧州連合に賭ける”妖精の国”」という副題はミスリードな印象で、むしろ有史以来のアイルランドがいかにドロドロしていたかをバランスよく詳細に物語っています。文学・文化がいかにナショナリズムに結びついているかを克明に描いています。王や貴族、軍人が権力闘争に明け暮れるあたり、昨今流行っている『応仁の乱』を彷彿させます。高村薫『リヴィエラを撃て』(小説)やCramberriesのZombie(曲)を知っている人は、ぜひ背景知識として読んでみては。

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Carlos de la Torre, 2000, Populist Seduction in Latin America

This classical work on populism sheds light on a less-frequently discussed aspect of the disputed concept: it looks at the lack of universal rights and citizenship in most countries of Latin America, and how conventional survival strategy of the poor and the excluded echoes a specific type of leadership. With detailed narratives on Jose Maria Velasco Ibarra and Abdara Bucaram, two populists in same Ecuador but with distinctive backgrounds and a half-century difference, Carlos de la Torre highlights some common characteristics and refutes irrelevant hypothesis. His work distinguishes itself not by deepening discussion on generalizable concept in absence of context information but rather by building a nuanced understanding of region-wide phenomenon on the base of Latin American scholar’s texts.

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ヒジノ、ケン・ビクター・レオナード、2015、『日本のローカルデモクラシー』

インフォーマルな研究会のための「日本の地方政治」読書週間の課題本。概要は、民主主義と地方分権の不可分性(第1章)、日本の地方自治と分権改革の経緯概説(第2章)、分権改革後の地方議会の様子(第3章)、首長と議会の二元代表制(簡単にいうと別々の選挙で選ばれるということ)の問題(第4章)、政党間あるいは党派的競争の経験(第5章)という内容で、端的にいうと、1990年代の政治制度改革・2000年代の分権改革が全く地方分権の理念とは別の論理(財政支出削減+中央・地方間での55年体制来の利益還元の仕組みを続けたい人たちの意向)でなされたため、特に地方選挙と政党政治に大きな問題があるということと思います。主流派になりつつあると思われる制度論的解釈を概ね踏襲している印象です。もしコメントがあるとすれば、インタビューを多くなされたようなので、日本の地方政治の実情を報告する1章を付け加えるとさらに深みが出たかもしれませんね。

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Diana C, Mutz. 2011. Population-Based Survey Experiments. Princeton U.P.

This book introduces a method called Population-Based Survey Experiments, an offspring of survey and experiments. The author carefully argues some important breakthrough made possible by this method, such as unnecessary dichotomy between internal and external validity, the strength of randomization in skipping covariates, importance of manipulation check, and potential improvement in variable measurement. This book is timely as now computer and internet-based survey lower the barrier for social science researchers to put this method in practice. Arguments are pretty readable for beginners and recommended for many implications this might have for non-user of the method.

 

 

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砂原庸介『分裂と統合の日本政治ー統治機構改革と政党システムの変容―』千倉書房、2017年

神戸大学に移られた砂原先生の最新刊。学術誌に載っている論文をまとめなおしたものなので、各章の独立性と完成度が高い印象です。「政党システムの制度化」というのは比較政治学で重要なテーマで、ラテンアメリカで始まった議論だと思いますが(Mainwaring and Scully 1995やKitschelt 2010など)、だいたい「制度化していない」という結論になりますね。本書は、日本での議論ですが、やはり「制度化していない」ということのようです。ただ、その理由はとても面白いですね。端的に言って、中央政治と地方政治で政党政治のロジックがかみ合っていないところに問題があるとのこと。これは最近ボリビアやカンボジアでも気になる論理です。

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Presentations in La Paz, Bolivia

Thanks to Dr. Alberto Bonadona, I had a pleasure to give two presentations in La Paz, Bolivia. One in Universidad Catolica San Pablo (September 26, 2017), and another in Universidad Mayor de San Andres (September 27, 2017).

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田中圭一『村からみた日本史』(ちくま新書)

巷で流行りの『応仁の乱』を読んだ後で、著者の呉座勇一さんが新聞で紹介していたので読んでみました。主に室町~江戸時代にかけて、北関東から越後、東北のあたりの百姓たちの生活(日常生活というよりも財産管理や商業機会の模索、政府との駆け引きなどが多い)を紹介しています。おそらく主な論点は、貧しい→困窮にかられて夜逃げ、といった農民観に反対して、ビジネスチャンスがあれば遠くまで出稼ぎに行くし、不当と思えば政府役人を追い出す(そして実際に全面勝利もあり)といった事実を、史料にもとづいて明らかにすることでしょう。はるか昔に白土三平『カムイ伝』を読んで植え付けられたイメージが実証的に崩されていくのが面白いなと思いました。

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Forum presentation in Cajamarca, Peru

I enjoyed the presentation held in Private University Antonio Guillermo Urrelo in Cajamarca, Peru.

http://upagu.edu.pe/es/?p=10473

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July 4, 2016

China-Japan-Korea Seminar held at Peking University,

“East Asia-Latin America Relations & Latin American Studies in East Asia”

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