同僚である西川先生の新書を拝読しました。小型武器とはいわゆるカラシニコフと呼ばれるAK-47に代表される武器で、ゴルゴ13がよく旅先で分解したり組み立て直したりしているアレを思い出しますが、そのような小型武器がどのように出回っているか、そしてそれを規制することの難しさを詳らかにしています。序章で、小型武器をめぐる経験を著者が語るくだり(といっても著者が武器を手に取っていたわけではない)から一気に引き込まれますが、全体を通じて具体的な事例や情報が豊富で、事実を平易な言葉でまざまざと見せつける好著です。南米では一部の地域を除いて出回っていないと言われますが、中米からベネズエラにかけての治安の悪さはつとに有名ですし、ボリビアでも「実は家に銃をいくつかもっている」とか「必要があればどこにいけば入手できるか知っている」という話をよく耳にしたこともあって、この問題は実は身近なのかもしれないなぁと改めて思い直しました。
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