結論は言うまでもなく、人類自身が、いま自らの手で生物種の大絶滅を引き起こしている、というものです。ただこの大絶命はかなり長大なタイムスパンで起きており、ナウマンゾウが絶滅したころ、数万年前から起きているようですね。この本の妙味は、ジャーナリスティックな現地リポートと、科学史的な洞察がうまく絡み合って、なぜある種は生き残るのに別の種は耐えられないのかを精緻に描いているところではないでしょうか。例えば、ある種の木々は、標高が高いところにすぐに広がることで急激な気温上昇に対応できるのに、別の種の木々はそうでない、といったような(第8章)。また本を読むだけでなく、現地に足を運んでみたいと思わせられます。
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