神戸大学に移られた砂原先生の最新刊。学術誌に載っている論文をまとめなおしたものなので、各章の独立性と完成度が高い印象です。「政党システムの制度化」というのは比較政治学で重要なテーマで、ラテンアメリカで始まった議論だと思いますが(Mainwaring and Scully 1995やKitschelt 2010など)、だいたい「制度化していない」という結論になりますね。本書は、日本での議論ですが、やはり「制度化していない」ということのようです。ただ、その理由はとても面白いですね。端的に言って、中央政治と地方政治で政党政治のロジックがかみ合っていないところに問題があるとのこと。これは最近ボリビアやカンボジアでも気になる論理です。
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