最近は、仕事で必要になるだろうという予感があって、いわゆるBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南ア)を少しずつ勉強しようと思っているのですが、そういえば南米の大国ブラジルについてあまり知らなかったなぁと思い、ブラジル研究の大家である堀坂先生の近著を手に取った次第です。1960年代に始まる軍事政権から2011年に就任した初の女性大統領ルセフ大統領までを詳細に網羅し、国家発展の流れを紐解いてくれました。個人的には、クビシェッキ政権の評価ってどうなの?とか、広大な国土をどのような視点で開発していったの?とか、保護主義的な経済政策の学習過程ってどうだったの?とか、米国との関係って端的に言ってどういうことなの?といった疑問があったのですが、新書ながら豊富な情報で、大変勉強になりました。最後に、堀坂先生が初めてブラジルに渡ったのが1956年(!!)ということを知って、自然と頭を垂れた次第です。
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