国内実地研修

国内実地研修(DFW)とは?

1. 目的

DFWの目的は主に以下の4点です。
a) 「開発現場」を知ることの重要性を実感する。
b) フィールド調査の基本的方法や姿勢、調査倫理などを習得する。
c) 日本の地域開発をめぐる諸問題について学ぶ。途上国における開発問題を考える際の一つのモデルとして、地方行政、教育、農業、環境保護、産業、文化振興な ど、様々な分野における日本の町村レベルの開発問題への取り組みについての見聞を広める。
d) 異なる社会経済的・文化的背景の学生によるグループ活動を通して、国際的環境における共同作業の経験を積む。

2. これまでの実績

本研究科は、1995年以降、正規のカリキュラムの一環として国内実地研修(Domestic Fieldwork、略称DFW)を実施しています。 DFWは、1992年以降本研究科で実施されている海外実地研修(Overseas Fieldwork、略称OFW)をモデルに考案されたもので、これら二つのプログラムは本研究科が重視する実践教育の支柱となっています。DFWの実施 実績は、愛知県幡豆郡一色町(1995、1996年)、愛知県東加茂郡足助町(1997、1998年)、愛知県渥美郡渥美町(1999年)、愛知県南設楽 郡鳳来町(2001年)、岐阜県郡上郡八幡町(2002年)、岐阜県加茂郡東白川村(2003, 2004年)となっています。2005年度の研修は長野県下伊那郡泰阜村のご協力を得て実施されました。DFWの参加者数は初年度以降増加を続け、 1999年度や2003年度には36名に達しました。2004年度は32名の学生(日本人学生17名、留学生15名)が参加しました。これらの国内実地研 修の成果は毎年「国内実地研修報告書」にとりまとめられ広く内外に公表されています。近年の報告書についてはGSIDのホームページから見ることもできま す。

3. プログラムの概要

DFWのプログラムは大きく分けて、以下に述べる a) 事前研修、b) ワーキング・グループ(Working Group、略称WG)毎の調査準備、c) 現地調査、d) 結果報告会と報告書作成の四つの活動から構成されます。

a) 事前準備
調査地の概要については、DFW委員長と調査地からの講演者による講義が2回あります。また、外部の教官を招いて、国内実地研修特論集中講義も開いていま す。2002年以降は、元国際協力銀行技術顧問の鹿野和子氏に「日本の地域開発経験の途上国への導入可能性について」についてご講義いただいております。

b) ワーキング・グループごとの調査準備
ワーキング・グループの構成は毎年変わりますが、2004年度は日本語グループによる教育と文化、経済、過疎化、英語グループによる農業と女性、経済開発 の5つのワーキング・グループが設けられました。参加学生は、それぞれの興味・関心に応じていずれかのグループに属し、全体での初めての顔合わせ以降、調 査地についての資料や書籍、インターネットからの情報をもとにグループ毎の調査準備作業を重ねます。その後、各グループでの包括的な調査課題を定め、それ に従って調査時の希望訪問先の選定、詳細な質問事項の作成や調査方法の検討作業を進めます。

c) 現地調査
現地調査は調査地での2泊3日の滞在を通して実施されます。一般的に、滞在初日は調査地の役場にて町おこしや村おこしに関する質疑応答が行われます。その 後は、ワーキング・グループごとに異なるスケジュールで訪問やインタビューを実施します。

d) 結果報告会と報告書の作成
現地調査を通して得たデータや情報の分析を経て、調査終了後1ヶ月以内に、調査地において結果報告会が開かれます。グループごとに15分間程度の発表の 後、関係者の方々からの質疑やコメントをいただきます。結果報告会での意見交換の後に、グループ報告書もしくは個別報告書が作成され、報告書として刊行さ れます。報告書は毎年3月頃に仕上がり、関係諸機関へ送付されます。