月別アーカイブ: 2015年4月

絶望の島から希望の島へ「クリオン島」 ―ハンセン病と差別の中に生きる人々―

5月に京都大学でクリオン島について話をしようとしていたら、ちょうど同じ時期に立命館大学の平和国際ミュージアムでクリオンの写真展がやっているようです。友人から教えてもらいました。足を延ばしてみようかと思います。
主催しているのは、どうやら昨年のクリオンでの台風被災復興支援ワークキャンプに参加した方のよう。

ワークショップ「日本に暮らす移民に対する多言語サービスの現状と課題──当事者とNGO、行政の視点から」(2015.4.28)

4月28日に、POPIC(真の多文化共生を目指すパブリック・アウトリーチ・プロジェクトin名古屋~地域のために、地域と共に)が主催するワークショップ『日本に暮らす移民に対する多言語サービスの現状と課題:当事者とNGO、行政の視点から』が開催されます。職場の院生さんたちが頑張ってしている活動です。
在日フィリピン人については、後藤美樹さんがご登壇。

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We are pleased to announce the following workshop by POPIC.
(日本語は後に続きます)

*POPIC (Public Outreach Project for fostering Intercultural Coexistence in Nagoya – University for the people, with the people -) is a community participatory project selected as one of the Nagoya University Alumni Grant Program and GSID Alumni Grant Program, composed of mainly students of Nagoya University collaborating with specialists (NGOs, administrative lawyers, university professors etc.). Our main goal is to contribute to the construction of an Intercultural society by collectively identifying the main problems faced by immigrants and engaging on solving them.

– Title: Open Workshop “Current status and challenges of Multilingual support to migrants in Japan: from the viewpoints of migrant, NGO and local government”
– Date: 18:00 – 19:30, Tuesday, April 28th, 2015
– Location: Meeting Room 1, Nagoya University Graduate School of International Development (8th floor)
– Language: Held in Japanese with English interpretation

– Schedule
18:00-18:30: From the viewpoint of migrant (Ms. Nayara Natsumi KINJO)
18:30-19:00: From the viewpoint of NGO and local government (Ms. Miki GOTO)
19:00-19:30: Q & A session

- Profile of speakers
1. Ms. Miki GOTO
Studied Filipino language at Osaka University of Foreign Studies (Master’s Program) and Nagoya University Graduate School of International Development (Doctoral Program). Worked at Earthquake Disaster Information Center and Tabunka Kyosei Center in Hyogo.
Aichi Prefecture Multicultural Social Worker
Member of Filipino Migrants Center (FMC)
Gaikokujin Helpline Tokai (Representative)

2. Ms. Nayara Natsumi KINJO
Born in Brazil in 1992 (4th generation Japanese-Brazilian). Migrated to Japan in 1998 and received Japanese education.
Graduated from Kinjo Gakuin University College of Contemporary Society and Culture, Department of Community and Social Work
Kinjo Gakuin University Graduate School of Humanities, Sociology Major Master student
Since high school, she has engaged in the activities of an NGO established by her parents and now working as a coordinator of the NGO.

*This workshop is supported by Nagoya University Alumni Grant Program.
We are looking forward to your participation. This workshop is open to everyone (not only to Nagoya University members).
Please send an email to popic.nu@gmail.com for application.
We are looking forward to your participation.

POPIC
popic.nu@gmail.com

(以下、日本語)

以下の日程でPOPIC主催のワークショップを開催しますので、お知らせ致します。

※POPIC(真の多文化共生を目指すパブリック・アウトリーチ・プロジェクトin名古屋~地域のために、地域と共に)は名古屋大学同窓会支援事業および 名古屋大学国際開発研究科(GSID)同窓会支援事業に採択された、主に名古屋大学の大学院生が地域の専門家(NGO、行政書士、大学教授等)と協働で実 施しているコミュニティ参加型事業です。真の多文化共生社会の実現への貢献のために、日本に暮らす移民(外国人住民)が直面する課題を調査し、その改善に 寄与することを主な目的としています。

– タイトル:オープン・ワークショップ『日本に暮らす移民に対する多言語サービスの現状と課題:当事者とNGO、行政の視点から』
– 日時: 2015年4月28日(火) 18:00 – 19:30
– 会場: 名古屋大学 国際開発研究科棟8階 第1会議室
– 言語:日本語(英語の逐次通訳付き)

– スケジュール
18:00-18:30: 当事者の視点から(金城ナヤラナツミさん)
18:30-19:00: NGOと行政の視点から(後藤美樹さん)
19:00-19:30: 質疑応答

- 講師プロフィール

1. 後藤 美樹さん
大阪外国語大学大学院フィリピン語専攻 修士課程
名古屋大学大学院国際開発研究科 博士課程
外国人地震情報センター・多文化共生センター
愛知県・多文化ソーシャルワーカー
フィリピン人移住者センター(FMC)
外国人ヘルプライン東海 代表

2. 金城ナヤラナツミさん
1992年生まれ
1998年2月に来日
日系ブラジル人4世
日本の教育課程を経て現在に至る。
金城学院大学現代文化学部コミュニティー福祉学科卒業
金城学院大学大学院文学研究科社会学専攻2年生

両親が立ち上げたNPOで高校生の時から活動をし、現在は事業のコーディネーター。

※このワークショップは名古屋大学全学同窓会支援事業からの支援を受けて実施されます。

皆様のご参加をお待ちしております。本ワークショップでは名古屋大学関係者以外の方の参加も歓迎します。
参加申し込みはメールにて受け付けます。popic.nu@gmail.com
皆様のご参加をお待ちしております。

POPIC
popic.nu@gmail.com

「人種と科学から生を奪い返す──アメリカ期フィリピンのハンセン病者」(2015.5.14)

5月には、前の職場、京都大学人文科学研究所で、連続公開セミナー「科学・国家・人種」が開催されますす。私は、5月14日に、「人種と科学から生を奪い返す──アメリカ期フィリピンのハンセン病者」と題して、世界最大のハンセン病コロニーがあったクリオン島についてお話させて頂きます。

http://www2.gsid.nagoya-u.ac.jp/blog/kusaka/files/2015/05/e63dd1d8fdf32d1b7a22286a26fa1aff.jpg

 

東南アジア都市政治研究会 (2015.5.1)

2015年5月1日に、京都大学東南アジア研究所で、東南アジア都市政治研究会を実施します。詳しくは、下記のご案内をご参照ください。

オープンな研究会ですので、お気軽にお越しください。
皆様の参加を心よりお待ち申し上げます。

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東南アジア都市政治研究会

日時:5月1日(金) 15時30分から
場所:京都大学 稲盛財団記念館3階 中会議室

報告1 「生まれ変わる都市, 生み出される再定住地 ── マニラ首都圏の防災政策と都市の再編を事例に」
西尾善太(京都大学大学院 アジアアフリカ地域地域研究科)

マニラ首都圏の都市貧困世帯は, 1960年代以降都市のあらゆる所に住まい、居座り続けてきた。しかし、近年の再開発による強制撤去や防災計画による撤去により, こうした貧困世帯の郊外への集積が行われており, 数年前には荒野だった土地に再定住地が生み出されている。再定住の問題を考察する上で、これまでのスクワッター地区への行政による政策の遍歴を追い、現在 進められている防災計画による撤去と再定住を位置づける必要がある。
その上で, 従来の再定住地へ対抗する言説として、強制撤去の暴力性、生活・習慣・コミュニティの破壊などが政治組織によって叫ばれる中で、実際に再定住地へと移った 人々の生活は必ずしも崩壊している訳ではない。移住者の生活をめぐる戦いは, 再定住地の内部で生じており、新たな関係性や生活戦術の構築と蓄積がなされている。従来のスクワッター信仰から離れ、新たな地で暮らすことの萌芽を提示す るのが本研究の目的である。

報告2 「民主化過程の周縁で──インドネシアの民主化においてエスニシティを資源とした大衆組織がもつ意味」
中村昇平(京都大学大学院文学研究科)

現在のインドネシア社会は民主化の進展と権威主義体制への反動が拮抗する状況にある。本発表ではこの二面性を顕著に体現する局面としてエスニシティを動 員原理に掲げる大衆組織の活動に焦点を当てる。先行研究においてこうした組織は一様に民衆から社会経済的資源を搾取する動員主体として描かれてきた。本発 表は、動員対象である中下層の住民にとって収奪者となる危険性と庇護者となる可能性とを併せ持つ大衆組織の両義性を、動員される住民からの視点に注目して 考察する。
こうした両義性は現実には単純で平板な二項対立図式に収まるものではない。それらは複雑に絡まり合うかたちで生起する。しかしそれにも拘らず、人びとの 表象や語りの次元では二分法的修辞が反復され、強調される。二分法の修辞に注目して生活世界の視点から大衆組織の活動を見れば、それがある局面においては 住民の生活世界を拡張する契機として、人々が自らの目的達成のために利用可能な社会的資源を提供する回路の一つとして認識されていることが分かる。こうし た考察を通して、エスニシティを資源とした大衆組織の活動が草の根からの民主主義定着に沿ったかたちで展開する可能性を示すことが本発表の目的である。

お問い合わせ先
名古屋大学大学院国際開発研究科
日下 渉
kusaka@gsid.nagoya-u.ac.jp

『承認欲望の社会変革──ワークキャンプにみる若者の連帯技法』

この数年、西尾雄志さん、山口健一さんと散々議論して、ケンカして、酒吞んで、ずーーーっと書いていた「ワークキャンプ」という活動に関する本が、今月はじめに刊行されました。
1999年にワークキャンプに出会って、フィリピンに出会って、素敵な人びとと出会って、人生が素敵な方向に転がっていきました。その感謝の気持ちを込めつつ、第一次大戦後の絶対平和運動から始まったこの活動を、批判的に論じてみました。もうちょっと良いタイトルをつけてあげたかった気がしますが、産んでしまった以上は別人格です。

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『承認欲望の社会変革──ワークキャンプにみる若者の連帯技法』

ワークキャンプは世界を変えられるか? 「苦しさ」を紡ぎ反転させる若者の連帯技法

cover

<内容紹介>
ワークキャンプというボランティア活動がある。貧困、差別、災害といった問題を抱える社会に赴き、現地の人びとと暮らしながら行なう労働奉仕だ。生身の人 と人が出会い、汗を流して共に働き、同じ釜の飯を喰い、歌い踊り、酒を飲み交わし、床で寝る。そこには筆舌しがたい興奮と感動がある。

もちろん、こうした活動には懐疑的な意見も多い。未熟な若者が現地の人びとの苦しみの前に何をできるのだ、「自分探し」に他者の不幸を利用しているだけで ないか、と。たしかに、若者には、特別な力も知識もない。自分に自信を持てず、不安を抱えながら自分のことを認めてもらいたがっている弱い存在だ。

だが、それでもなお、いやだからこそ、「あなた」と「わたし」の出会いは世界を変えられる。本書はそう主張する。孤独や不安を抱えた若者と、貧困、差別、 災害などに晒された現地の人びとが、「苦しさ」を接点に出会い、新たな共同性を紡ぎ出していく。それは社会の序列を掘り崩し、世界を反転させる反撃の拠点 だ。「弱さ」がツナガリを生み出し、「劣っていること」が力を帯びる。ツナガリの社会変革を模索する新時代の革命論。

<目 次>
序 章 承認欲望の社会変革──ワークキャンプにおける親密性の公共機能
第1章 公と私の円環運動──親密圏が秘める公共性
第2章 「根拠地」へと下降する―安保時代のもうひとつの学生運動
第3章 ワークキャンプの「名づけの力」──中国キャンプの親密圏が秘める可能性
第4章 「祝祭」の共同性──フィリピン・キャンプにおける素人性の潜在力
第5章 “つながり”の現地変革としてのワー

クキャンプ──東日本大震災における唐桑キャンプの経緯と意味世界
第6章 ワークキャンプにおける“公共的な親密圏”生成──唐桑キャンプにみる若者ボランティア活動の意義と危険性
終 章 親密圏が誘発する公共性──ワークキャンプ論のアリーナへ

<著者紹介>
西尾雄志(日本財団学生ボランティアセンター所長。専攻:社会運動論)
日下 渉(名古屋大学大学院国際開発研究科 准教授。専攻:政治学、フィリピン研究)
山口健一(福山市立大学都市経営学部 講師。専攻:シンボリック相互行為論、共生社会論)

2015年3月、京都大学学術出版会より刊行。定価3,400円(税別)。
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