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在マラウイ大使館・派遣員の仕事

2011 年 3 月 2 日 コメントをどうぞ コメント

皆さん、こんにちは。DICOSを休学中し、2010年3月から在マラウイ日本大使館で派遣員として働いている大嶋由香莉です。在外公館派遣員という仕事について紹介させていただきます。

現在約200の大使館または総領事館で派遣員は働いています。館によりに業務の内容も違いますが、私が現在行っている仕事には、大きく分けて①出張者の便宜供与②大使館の車(館用車)の運営・保守管理③大使の住居(公邸)の保守管理があります。また、各国で大きな会議などが開かれる場合には応援部隊として出張し、日本からの参加者が円滑に会議に参加できるように、様々な支援を行います。

①    出張者の便宜供与
出張者の空港支援(チェック・インや荷物のピックアップ)
航空券の手配・リコンファーム、
出張者の宿舎を手配、レンタカーの予約など
ホテルや航空会社との値段交渉
当国に乗り入れている航空会社の運航状況やフライトスケジュールを確認や連絡

②    館用車の運営・保守管理
館用車運転手への送迎指示、勤務管理、館用車のメンテナンス

③    大使公邸の保守管理
不具合の生じた個所の修理を業者に依頼。備え付け家具などの管理

このように、出張者のお世話や、電話を掛ける、などの仕事が多く、取り立てて注目されることや華やかさはありませんが、実際の大使館業務はそのような仕事の積み重ねがあった上で円滑に運営されて行くため、重要な部分を担えているのではないか、と考えています。

また、マラウイの日本大使館で仕事をしているからこそ学べることがたくさんあります。
ここでは、日本で生活していたら考えなくてもいいこと、想像していなかったようなことが起こります。例えば、
・予約していたフライトが、空港へ行ったら当日にキャンセルになっていた。ホテル予約についても同様。
・脆弱なインフラため、停電・断水は多く、大使館の電話やFAXの回線、インターネット、衛星放送も、常にどれかの具合が悪い。
・修理のため業者を呼んでも、予定の時間に来ることはない。また修理に来ても道具を持って来ない。修理した後も、またすぐに修理が必要となる。
など、あげていくとキリがありません。
そのような様々な問題を乗り越えて、100パーセント完璧な結果にはならなかったとしても、めざしていた結果にどうしたら近づけることができるか、事案ごとに考える必要があり、とても良い勉強をさせて頂いています。

また、現地職員や業者と文化や生活習慣の違いから、彼らの要求や行動が理解できずに苦しんだり、イライラしたりすることはありますが、一つひとつ考え、消化し、学んでいきたいと思っています。

最後に、写真はローカルマーケットの風景と昨年空手の先生を招いてデモンストレーションを行った時のものです。

マラウイの雰囲気や在外公館派遣員の仕事を上手く伝えられているといいのですが。

在外公館派遣員という仕事に興味を持たれた方がいたら、是非応募してみて下さい。

DICOS 大嶋

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