専攻の概要

 

 国際コミュニケーション専攻(通称 DICOM)には、博士前期課程と博士後期課程があります。課程を修了することによって、それぞれ、修士、博士の学位を取得することができます。

 

 博士課程前期課程には、国際コミュニケーションコースが設けられ、二つの教育プログラムが用意されています。「人の移動と異文化理解(Human Migration and Cross-Cultural Understanding)」プログラムと「言語教育と言語情報(Language Education and Linguistic Information)」プログラムの二つです。「人の移動と異文化理解」プログラムは、さまざまな地域や国々の間に生じる人間関係および文化の交流について正確な知識を持ち、諸問題を多元的な視点から分析・理解できる能力を備えた人材の養成をめざすものであり、「言語教育と言語情報」プログラムは、コミュニケーションの基礎となる言語とその習得について深く探究し、得られた知見を教育や社会的実践の場に活かしていく能力を備えた人材の養成を目的とします。

 

 本専攻では、これらの教育プログラムを通じて、言語・文化に関する専門的知識と問題解決能力を備えた研究者・教育者・職業人の育成を行います。また、国際開発研究科には様々な地域の学生がいるため、普段の生活そのものが異文化コミュニケーションの場となっています。



求める人材像

 

 国際コミュニケーション専攻が求める人材像は以下の通りです。

  1. 国際コミュニケーションに関連する特定分野について基礎的な素養を身につけた人で、言語と文化の問題に携わる研究者、教育者、職業人を目指す人。
  2. ボーダーレス時代の国際社会における人と文化の交流と変動の様相を多元的に捉え、総合的に分析、理解する能力を養いたい人。
  3. 様々な社会経験を基に、異文化理解の現場で直面する諸問題を専門的・学際的視点から見直してみたい人。
  4. コーパスを駆使できる言語研究者を目指す人。緻密な言語観察に基づいた言語理論の構築を目指す人。
  5. 第二言語習得理論・外国語教育や教授法について科学的に研究したい人。
  6. 様々な国の学生と共に学び、異文化理解を深めながら異文化交流のあり方について考えてみようと思う人。得られた知見を異文化交流の現場に活かしていこうとする人。

 

 国際コミュニケーション専攻では、理論と実践を通じて、国際コミュニケーションにかかわる研究における専門的能力を備えた人材の養成を行っています。中学校教諭および高等学校教諭の外国語(英語)の専修免許状も取得可能です。修了後、中学・高校の外国語の教員になる他、大学等の高等教育機関の研究・教育に従事する修了生の数も増えてきています。また、語学力を生かし、公的機関や一般企業の国際関係の部署で活躍する修了生も多くいます。

 



講座

国際コミュニケーション専攻には、以下の5つの講座があります。講座は主に研究のための組織です。


国際コミュニケーション講座

櫻井 龍彦: 東アジアの民俗学・文化人類学

* 内田 綾子: アメリカ史 / アメリカ研究

* サヴェリエフ イゴリ: 歴史学 / Ethnic and Migration Studies

 

 国際コミュニケーション、異文化理解、異文化摩擦、異文化衝突等の原理と実際に関する基礎と応用の両面にわたる研究を行う。歴史的事件及び国際社会の現場における具体的事例の調査に基づく実証的研究を特徴とする。また、異文化理解・国際理解教育に関する実践的研究も行なう。


言語情報システム講座

* 大名    力: 英語学 / 生成文法 / 英語語法文法

* 大島 義和: 言語学 / 日本語学

* 井土 愼二: 言語学 / 言語接触 / トルコ語学

 

 言語情報処理技術を利用したコーパス(電子化された言語資料)の分析を基盤として、言語事実の緻密な観察による実証的な研究を行い、最新の言語理論の構築および研究手法の確立を目指す。国際コミュニケーションにおける言語的基礎研究を行なう。


言語教育科学講座

* 木下    徹: 応用言語学 / 英語教育学

* 杉浦 正利: 英語教育 / 教育工学 / 英語学

* 山下 淳子: 応用言語学 / 英語教育学

 

 コミュニケーションと外国語教育の基礎となる第二言語習得論に関する理論的・実証的研究を行う。また、応用研究としてのインターネット・マルチメディア教材の開発や、国際支援のための外国語教育システムの研究開発も行なう。


国際言語文化学講座

* 笠井 直美: 中国古典文学

* 西村 秀人: ラテンアメリカ地域研究 / ポピュラー音楽論 / 社会学

* 坂部 晶子: 社会学/中国地域研究

 

 先進工業地域、発展途上地域、市場経済移行地域のそれぞれにおける社会および言語・文化の変容を、国際関係論、史学、文芸学、地域研究等における理論的枠組みとその手法を応用し学際的に研究する。


コミュニケーション科学講座

* 成田 克史: 音声学 / 実験音声学

* 藤村 逸子: 言語学 / コーパス言語学

* 加藤 高志: 言語学 / フィールド言語学

 

 マスメディア、広告、文学等における各種テキスト及び話し言葉に見られるコミュニケーションの技術や様態を、言語学、レトリック、音声学の観点から量的、質的に研究する。異言語・異文化の対照的研究を特徴とし、コミュニケーションの背景にある社会的要因の分析も行なう。


最終更新日:2013.10.11